織田博子個展「世界のおじちゃんと家族展」イベントレビュー

11月3日からコミックエッセイストの織田博子さんの個展が駒込のCafe port Brooklyn(カフェ・ポート・ブルックリン)で開催されています。今回は展覧会に伺いました。

会場のCafe port Brooklyn

「世界のおじちゃんと家族」というテーマでの展示ですので、おじちゃんが多いのですが、中にはおばちゃんの絵もあり、世界中のイキイキとした人々を目にすることができます。

織田さんの絵の色は全体的に柔らかい色を使用しています。絵は色鉛筆で書いたような色むらがあったり、線も柔らかな曲線で描かれています。これは織田さんのこだわりです。

よく見ると全ての絵には国名が書かれています。実はこの文字も織田さんのこだわりがあるそうです。文字のフォントを入れる際にはその国を文字でも表現したいと探していれるそうです。また、ウズベキスタンの文字は英語でUzbekistanと読める近いアラビア文字を当てはめたり、文字によっては織田さんが自分でデザインするそうです。
モンゴルはモンゴル文字のような文字が使われていますが、モンゴル文字そのままでは読めないので、織田さんオリジナルの文字にデザインされています。

モンゴルのおじちゃんの絵に描かれた文字

期間中の11月19日までは、織田さんの絵をテーマとした美味しいコラボメニューも登場。
世界のおじちゃんと家族のドイツのおじちゃんとのコラボメニューもあります。ドイツミュンヘンのオクトーバーフェストで人気のメニューを期間限定で提供されています。迫力あるメニューです。

店内には織田さんの絵が所狭しと飾られ、日本にいながらまるで、世界中のおじちゃんに囲まれるかのような感覚になります。
織田さんが描くおじちゃんは、民族衣装や、普段着、エプロン姿などさまざまですが、民族衣装の場合は、織田さんがイメージした各国の衣装を描くことがあります。おじちゃんと一緒に描かれる料理も臨場感があり、まさに、「食べたくなる絵」です。
そして、お待ちかね我らがエストニアのArvo(以下アルヴォ)さんの絵。なんと織田さんは「バルトの物語」のインタビュー記事を読んだことがきっかけで、この絵を描くことにしたそうです。日本で最も熱いアルヴォさんのファンになってくださりました。
ちなみにエストニアの文字フォントは、エストニアが提供しているエストニアオリジナルフォントを使われました。国としてフォントを用意されているのは非常に珍しいと織田さん。

アルヴォさんの絵でこだわったポイントは、アルヴォさんのYoutube動画でよく背景に映る白い犬の絵が気になるということで、その絵が後ろにあります。気になる方は以下の動画をご覧ください。

また、織田さんはエストニアの料理本「旅するエストニア料理レシピ」からヒントをもらい、アルヴォさんが動画で作っている料理やお菓子と共にエストニアの家庭のドリンクなどをテーブルに加えました。

織田さんは、コミックエッセイストとしてもご活躍され、著書があります。新刊は2021年6月に出版された「世界家庭料理の旅」織田さんが旅先で会った人々との交流し、現地のレシピを臨場感あふれる絵がまるで旅に行っているかのような気分になります。 Cafe port Brooklynでは、織田さんの著書もサンプルとして飾られています。2022年のカレンダーには、今回展示されている作品も含まれているので、来年も織田さんの「世界のおじちゃん」を楽しむことができます。

Cafe port Brooklynさんは、隣が六義園の場所。緑多い六義園でリフレッシュされながら、織田博子さんのおじちゃんワールドを感じに行かれてみてください。会期は2021年11月30日まで。

展示概要

開催期間:2021/11/3(水・祝)~30(火) 9:00~21:00(最終日は18:00まで)
※定休日:なし、アルコール類の提供は11:00~20:00
※休日の11:00~16:00は人気店のため大変混みあいます

世界のおじちゃんグッズや書籍を販売しています!2022年カレンダー、トートバッグなど。
11/3~19はコラボメニュー、イラスト入りビールも販売します

会場:Cafe port Brooklyn(カフェ・ポート・ブルックリン)
JR山手線・東京メトロ南北線「駒込駅」より徒歩5分 本郷通沿い、六義園近く
(〒113-0021東京都文京区本駒込6-15-9 フォレスタ六義園 1F)

※会場はカフェとして営業しておりますので、展示にお越しの際は1オーダーお願いします。

詳細はこちらから。