日本で「JURGA」というリネンブランドを立ち上げ、リトアニアからリネン製品を紹介しているユルガさん。どのような経緯でリネンを日本で販売しようと思ったのか、ユルガさんにインタビューしました。
二児の母であるユルガさんのインタビューには6ヶ月の息子さんも同席してくれ、終始和ませてもらいました。
父と同じ名前のリナス
2016年から4年間家族の仕事関係で、日本に住んでいました。tadaku(現在はaini)というプラットフォームで、リトアニア料理を作ったイベントをしていたのです。その中で、リトアニアに興味を持つ日本人にたくさん出会いました。
ユルガさんはリトアニアに興味を持つ人々に料理だけではなく、多くのリトアニア文化を伝えたいと日頃から思っていました。
そうして、ユルガさんはリトアニアリネンを広めていこうと決めたのです。リネンはリトアニア語でlinas(リナス)と呼ぶのですが、お父さまの名前も同じLinas(リナス)なのです。深いところでリネンと繋がっていることも、リネンを取り扱うことに決めた一つの要因です。そして、日本で協力してくれる友人がいたためにこの事業が実現できました。
日本国内の営業、ブランディングは日本に住んでいる友人夫妻が担当し、ユルガさんはブランディングそして、リトアニア国内でのデザイン、生産管理、出荷コントロールをしています。JURGAの製品は全てエコでサスティナブルな生地にこだわって選んでいます。
日本人の好み、サイズがリトアニア人と違うので、日本人が魅力を感じる服でありつつ、他では手にすることができない服を作りたいと日々考えています。
ユルガさんは日本に住んだことがあるので、日本人の好みの色やデザインがおおよそわかります。しかし、それだけでは他のメーカーのリネンの服を買ったら良いのです。鮮やかな色を選んだときにはデザインはシンプルに、もしくは、デザインが少し大胆な場合は逆に色を抑える。非常に難しことですが、他では買えないリネンの服がJURGAで手にすることができるのです。ユルガさんは次に、柄をプリントした新しい商品も考えています。
リトアニアの自然を感じる服
JURGAの服には全て名前がついています。「SUTEMA(黄昏)」「LAUME(ワイルドな妖精)」など全て自然からインスピレーションを受けてつけている名前です。服から自然を感じて欲しいという思いがあります。
ちなみにLAUME(ワイルドな妖精)は、日本で言うところの天狗のようなものです。イメージ湧きますか?
ユルガさんの妹さんは、リネンのぬいぐるみのデザインをしています。ぬいぐるみの名前はYPIAIです。子供も大人もかわいがることができる天然素材のぬいぐるみです。このぬいぐるみもJURGAのショップで販売しています。
リトアニアリネンは世界的にも有名で、etsyなどでもリトアニアの多くのリネンメーカーは出店しています。ユルガさんのもとにも日本で販売しているのに、リトアニアでは売っていないの?とリトアニア国内から問い合わせが来るようになり、ヴィリニュスの中心にある店舗で販売する予定です。もっと世界中に販売できるように、etsyも2022年の春には活用していこうかと思っています。
実現したい夢
今ユルガさんは「ツアーガイド」としても働きたいと考えています。実際、2019年にツアーガイドをしました。日本の方を8人をガイドしたのですが、ツアー後に評価をいただき、「他ではできないリアルな体験だった」と非常に嬉しい評価をもらえたことが自分でも励みになったのです。
自分の家に来てもらったり、農家ではBBQを焼いたり、花かんむりを作ったり、料理を作りました。友達の家に来たような「リトアニアのリアル」な体験を提供しました。リトアニアのことならユルガさんはよく知っているので、任せて欲しいと。
ユルガさんは、ガイドの準備をしていたのですが、コロナで全部中断しているのでコロナが収まってきたら、必ず実現したいと考えています。
そんなリトアニアガイドのユルガさんに、リトアニアを楽しむコツを聴いてみました!
リトアニアに来る旅行者へ物申したい!
1回の旅行で1ヵ国に集中すべし
リトアニアに来るなら、1週間でバルト三国を周遊しないでください。1週間で3ヵ国を周る場合は、どの国も浅くしか感じることができませんし、ほとんど移動するしかなくなります。リトアニアに来るならぜひ、まずリトアニアの体験に集中したほうが、より深く面白い時間が過ごせることでしょう。
新しい経験を恐れない
初めての場所で新しい経験をする時は、ドキドキするものです。しかし、経験することを恐れないでください。せっかくリトアニアに来たなら、恐れずに積極的にさまざまなことを経験してください。
湖のほとりに泊まってほしい
リトアニアは美しい湖が数多くあり、見渡す限り緑があります。湖の近くにあるB&Bや宿泊施設にぜひ滞在してほしいと思います。
常に前向きに精力的に幅広く活動しているユルガさん。2人のお子さんを育てながら、自ら仕事を創るエネルギーに感心しました。リトアニア文化をリネンの「JURGA」や旅のガイドを通じて、たくさんの人々に伝えようと実行している姿は、まぶしく見えました。
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Trip to Lithuania (リトアニア旅行ガイド)