「わかりやすいリトアニア情報を日本人に」 アグちゃん

人気のInstagramやYoutubeチャンネルでリトアニアから日本人へ発信しているAgne Vegelyteさん(以下アグちゃん)にインタビューをしました。

アグちゃん近影(画像提供:ご本人)

日本のファッション雑誌「FRUITS」でびっくり
リトアニアの東にUtena(ウテナ)という3万人規模の街がアグちゃんの故郷です。その街で暮らしていたアグちゃんは言語学に興味があり、日本の電気製品、自動車などの技術はアグちゃんの住むリトアニアでも有名でした。そして、当時はFRUITSという日本のファッション雑誌をwebサイトから観ることができました。そこに映る日本の若者の独特なファッションに驚きました。リトアニアでは、少しでも人と違ったファッションを身につけて歩くと、後ろ指を刺されるような状況だったため、個性あふれる日本の若者のファッション文化はアグちゃんにとって非常に興味深いものでした。

日本へ留学
アグちゃんはヴィリニュス大学の日本学を専攻し、4年目に1年に一人しか選ばれない、1年間の奨学金交換留学生として早稲田大学に留学することとなりました。 日本では、大学生が勉強しないということに驚くこともありました。通常リトアニアでは、大学は卒業することが難しいとされているからです。
留学の初めは、ヒアリングはなんとかできたそうですが、アグちゃんが頭の中で言いたい言葉がうまく日本語にできないというもどかしさを半年ほど経験しました。


コロナで翻弄される
順調に日本での留学期間を終え、リトアニアに帰国し、無事ヴィリニュス大学を卒業しました。その後2年ほどリトアニアの企業に就職し、やはり日本に行きたいと思いを募らせ、以前から興味があったファッションデザインを学びに東京の専門学校に2年間通いました。その後、日本にある英語教育に関わる、スタートアップのグローバル企業で働きました。日本で4年を過ごしたのち、2020年1月リトアニアに戻ったのでした。折りしも、世界はコロナ禍の直前でした。
少ししたら日本に戻ろうと考えていたのですが、事態に収拾の兆しも見られず、日本への距離が遠くなる一方でした。世界の状況が変わらない状況の中、アグちゃんは2020年3月にシンガポールに本拠地のある企業でリトアニアからリモートワークすることにしました。



リトアニアと日本を結ぶSNS
日本とリトアニアで働いた経験があるからこそ、アグちゃんは言います。「自由な環境で働いているので、日本では働きたくないのです。」と。
日本からリトアニアに行くことができない人々のために、リトアニアの情報をリトアニア人のアグちゃんとしてInstagramやYoutubeを使って発信していこうと考えました。
日本語が流暢で、日本人のことを知っているリトアニア人だからこそ、日本人が「知りたい!」と思うトピックを紹介していく内容を選んでいます。


また、Youtubeでは「アグちゃん リトアニア暮らし」というチャンネルでライブ配信をしたり、自身のリトアニア生活を公開しています。今後もアグちゃんが発するリトアニア情報を見て、リトアニアやバルト三国に興味を持つ日本人が多くなるのではないでしょうか。

ウクライナ侵略による影響
2022年2月末にロシアがウクライナを侵略し始め、約4万5千人のウクライナ難民がリトアニアに避難しています。(2022年4月現在)
リトアニアではガス代が高くなり、ウクライナから塩を輸入することがリトアニアは多かったため、一時期塩が足りなくなったことがありましたが、今は供給が追いついています。

夏のリトアニア、アグちゃん流おすすめ
毎年6月末に夏至祭があります。リトアニアの年間最大のお祭りです。また、夏は湖の近くのサマーハウスに泊まってサウナに入ったり、川でカヤックを漕いだり、キノコやベリー狩りは楽しいと思います。
バルト海沿岸のリゾートであるPalanga(パランガ)の先、Nida(ニダ)という場所は世界遺産であるKuršių nerija(クルシュー砂州)の真ん中、ロシア領との境にある場所です。西側にバルト海、東側にクルシュー潟という細い陸地の非常に珍しい景観の場所です。

また、毎年7月6日はミンダウガス国王戴冠記念日(通称:王様の日)という祝日です。この日はコンサートが開かれ、華やかなリトアニアの一日になります。
また、アグちゃんのおすすめの食べ物は、リトアニア人が好きな魚の燻製です。
また、首都ヴィリニュスではヨーロッパの中でも気球に乗ることができる数少ない場所ですので、機会があったら乗ってみてください。

首都で乗れる気球 Photo by Igor Gubaidulin on Unsplash